2015Oct21
胎児にも影響あり!妊婦の歯の治療法

  • 2015-10-21

レントゲンや麻酔などを使う歯の治療は「妊娠中にしてはいけない」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は安定期にはいった今こそが歯医者さんに行く絶好のチャンスなのです。妊娠後期になると治療の制限が多くなるので自覚症状がなくてもこの時期に歯の検診を受けるようにしましょう。今回は妊娠中の歯の治療についてまとめてみました!

 

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●妊婦の治療時期はいつがよい?

あくまでも目安ですので自分の体調をみながら産婦人科の先生、歯医者さんと相談してください。

 

■妊娠初期 妊娠4ヶ月まで
(0~15週)
切迫流産の危険もあり、口を開けられないくらいつわりがひどい人もいるので歯の治療は安定期にはいるまで待ちましょう
■妊娠中期 妊娠5~7ヶ月まで(16~27週) 安定期に入り治療を受ける絶好のタイミング!気になる箇所がなくても一度検診にいってみましょう
■妊娠後期 妊娠8ヶ月以降
(28~39週)
お腹もパンパンになり診察台にのるのも一苦労。生まれてもおかしくない頃なのでそのまま治療途中になってしまうことも。後期に入る前に治療はおえておきましょう

 

●歯周病にかかるのは妊婦が多い?

歯周病になる人は「口臭がくさいオジサン」などと勝手に思い込んでいませんか?一番の歯周病にかかりやすいのはなんと、なんと妊婦さんなんですって!なぜかというとつわりが辛くなかなか十分な歯磨き(オーラスケア)ができないために歯石(ブラーク)がたまってしまい歯周病になってしまう率が高いそうです。また、歯周病菌のなかに妊娠中に出される女性ホルモンを栄養とする細菌が歯ぐきに炎症を引き起こし、歯周病の進行を早くしてしまうんですって。妊娠すると歯にも影響があるなんて…驚きです!!

 

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●赤ちゃんにも影響するコワイ歯周病って?

歯周病は自覚症状がないままに突然歯が抜け落ちるこわ~い病気です。その原因は、歯垢の中の歯周病菌などによるもの。この歯周病菌が様々なトラブルを起こしお口の中だけでなく赤ちゃんにも悪影響を及ぼし早産・低出生体重児(※)を出産するリスクが高くなると言われています。
※出生体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼びます。

 

●歯周病にかからないためには?

「歯磨き」が基本中の基本です。小さい頃にも歯磨きは大事と教えられてきましたがオトナになっても妊婦さんになっても歯磨きって重要なんですよ。歯と歯に食べ残しがある場合は糸ようじや歯間ブラシを使って跡形もなくキレイにしましょう。毎食後に歯を磨くのが理想ですが難しいママは夜寝る前に時間をかけてしっかりと磨いてくださいね。歯周病にならないようにするには普段からのケアが大切なのです。

 

●セルフチェックで歯周病チェックをしてみよう

(1)~(8)の項目にひとつでもチェックが入るあなた!お腹の赤ちゃんのためにも早急に歯医者さんに行って歯周病チェックをしてもらって。

 

歯周病チェック項目 reten01-003
(1)ブラッシング時に歯ぐきから出血
(2)食べ物がはぐきにつまる
(3)口の中がネバネバ粘つく
(4)口臭がくさい
(5)歯肉がむずがゆい
(6)歯肉が赤く腫れている
(7)かたい物が噛みにくい
(8)歯が長くなったような気がする

 

 

●妊娠中の治療の疑問について

妊娠中の歯科治療は麻酔、レントゲンなどお腹の赤ちゃんに影響があるかないかとても心配ですよね。妊娠中の治療の疑問についてまとめてみました。  

 

妊娠中のレントゲン撮影ってあり?

安定期以降のレントゲン撮影は口の中の撮影なのでお腹から照射位置が離れていることや防護エプロンを着用しているため、放射線による赤ちゃんへの影響はほぼないと考えている歯医者さんが多いようです。それでも不安な人は歯医者さんから説明をきいて納得した上でレントゲンをするのがいいと思います。

 

麻酔治療をしてもよい?

赤ちゃんへの影響はないとされています。逆に麻酔治療をしないと痛みでストレスがかかり赤ちゃんにもよくないです。ただし、麻酔後に気分が悪くなった経験をお持ちの方は、事前に歯医者さんに伝えてください。  

 

親知らずがあるけど抜いてもよい?

妊娠中にはホルモンのバランスで歯のトラブルが起きやすく親知らずが痛くなってしまう事もあります。ただ、妊娠中に歯を抜くことは極力さけたい歯医者さんも少なくないので消毒や薬で様子を見るケースが多いです。あとあとトラブルになりそうな親知らずをお持ちの方は妊娠前に歯医者さんと相談して対応方針をきめておきましょう。  

 


 

ホワイトニングはできる?

ホワイトニング治療では薬剤を使用するので妊娠中のホワイトニングは避けた方がよいかもしれません。 ホワイトニング自体は見た目重視の治療となるので歯痛などとは比べ「緊急度」が低いように思います。そのためホワイトニングをしたい人は出産から授乳期を終えた時期からのスタートでも問題がないのはないでしょうか。

 

 

 

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